森との出逢いは2018年。その頃、獣たちが作物を荒らしてしまう事件が多発していて、多くの人が訪れる村のぶどう園での多大な被害から始まりました。猟師さんは、こんな仕事は嫌だなぁと言いながらも、農家さんたちの仕事を守るために猿を檻に追い込み、バットで殴り殺さなくてはなりませんでした。
私たちの活動のひとつ、みつばちプロジェクトに参加してくれていたファミリーが、地球にこどもに優しいぶどう農園を始めた頃でした。
(人が生きるための食の多くを支えるみつばちが世界中からいなくなっていることを知ってから始まったプロジェクト →詳しくはコチラ 本当に奇跡のようなぶどう園はコチラ)
「あの森、すごく不気味で気持ち悪いんだよね。真っ暗だし」
ぶどう園の奥さんは言いました。どうやら、猿たちはそこに棲みついているようでした。そこで、私たちは、かつて里山森林として活用してたこの森と出会うことになります。
そのころの様子はコチラ。
それから、気の遠くなるような荒れた森とのお付き合いが始まりました。まずは、危険な枯れ木や朽木を片つけるところから。
朽木をどかすと、出る出る、たくさんのゴミ。。。
そして、枝だらけだけど、まだまだ使える伐期が訪れていた桧や赤松の伐採。
今は、もう、この世にいない誰かが植えてくれた木。
50〜100年を経て、だんだんに混み合い日陰のなかでなんとか生き延びた木々たち。その存在の大きさ、木一本と関わるだけでも壮大なことだったのです。
作業は、想像をはるかにこえて、大変なんてもんじゃありませんでした。

枝の海になってきた・・・
少し光が入り始め、希望が見えるものの。どんどん気が遠くなりかけたころ。
木を伐ることは 山が育てた命をいただくこと
それは 先人の希望を受け継ぐこと
プロジェクトが大きく動き出しました。